世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


キンロック 35年 ヴィンテージブレンド  35年  46.0%

  • 地域: 各地
  • ブランド: キンロックアンダーソン
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:140号

クリス・グッドラムSCORE8.8

香り
分厚いオロロソシェリーの香り。それがアルマニャックのような熟成感を醸し出している。サルタナレーズン、香水、粉っぽいオーク香、ヒース、木のスモーク、クルミ、ヘーゼルナッツの感触。同時に爽やかな柑橘系の香りもある。
さらに爽やかで柑橘風味が強く、熟成したシェリー風味を牽制している。糖蜜を感じさせる軽い風味を舌の中央に感じ、ドライフルーツ、シナモン、スミレを調合した香水、木のスモークなどの感触も伴っている。
フィニッシュ
心地よく長いフィニッシュ。グレーン香が突き抜けてきて、オーク由来の苦味が少しある。
コメント
シェリー香の強い一本調子のブレンドという一面もあるが、それでも好ましい熟成感は出ている。

ジョエル・ハリスンSCORE9.0

香り
色はルビーレッドで、これがほとんどポート酒のような香りにも関連付けられる。リッチで豊満、そしてたくさんの核果、オークを感じさせるフルボディな香り。良質なモルト原酒をバックボーンにしている印象がある。
長期にわたるオーク樽での熟成を示唆する味わい。心地よくスパイシーな苦味があり、さらに強まった核果、赤リンゴ、ふんだんなオークなどの風味とバランスをとっている。
フィニッシュ
間違いなくしっかりと熟成された印象の後味。フィニッシュではかすかな苦味を感じるが、赤いフルーツの香りもたくさんある。
コメント
かなり熟成された原酒を使っているのだろう。ブレンドもうまくいっているが、構成しているそれぞれの原酒を味わってもかなり楽しめるはず。